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人と人。無限の出会いの場所。。
こないだの水曜日に『悪人』を見てきました
仕事終わりの遅い回に行ったんですがいっぱいでした!
(24時終わりなのに!)
レディースデイなのに両脇が男性でちょっとびっくりでした・・・
吉田修一さんの小説が原作なんですが
今年の初めに吉田さん原作のパレードを見て、すごく面白かったので期待大でした!
見た感想としては、すっごくよかった。
です。
今でも思い浮かぶほど心に残りました
ネタばれ込みで感想書くんでパタみます!
続きからどうぞ!
深津絵里さんがやっぱりよかったなぁ
ま、かわいいんです。
この物語って、美男美女で繰り広げられるものではないと思うんです
世間からそんなに見向きもされず、パッとしない・・・
そんな田舎の男女の話
でも、深っちゃんはかわいいし妻夫木くんはかっこいいし!
そこだけが違和感でした
こんなかっこよかったら女の子がほっとかんやろーって(笑)
だいぶ普段よりはオーラないんですよ
でも、それでも、かっこいいんだよぉ
ふとした時の顔がキュンってなっちゃう。。
かっこいいって思わさないほうがいいと思うんです
深っちゃんもどこまでもかわいい
あんなかわいくて綺麗だったらほっとかんでしょう
ってとこ以外はすごくよかった!!
深津さん演じる光代
きっとこういう女性って今の世の中けっこういるんじゃないかなぁ
ってちょっと思います
どういう風に男のひとと出会うか?
それもわからない・・・
(っていう私もその一人?)
でも、本気で出会いたい、その人と出会いたいと思ってる
その純粋さがすごくよく表現されてたなぁと思いました
妻夫木くん演じる祐一
こういう男の子もいるんじゃないかなぁ
ちょっとしたことで殺人をしてしまう
でも、元から悪い人ではない(という表現)
家ではおじいちゃんやおばあちゃんの面倒をみて
楽しくはないけど仕事には行ってる
女の子とは出会わないので出会い系で会ってる
でも遊び人なわけではなく、純粋に想ってる
最初にあったときに光代が祐一を見てちょっと驚いて隠れちゃう
すごく素直な反応だなぁって!
でも、どこかで惹かれてたんでしょうね
それでも一緒に行っちゃう
そして祐一のことを受け入れる
その部分が若干わかりにくかったかも・・・
そんなに惹かれてるの?って思ってしまった
そうじゃなければ、すぐに会った男性を受け入れる女の人には思えないし
それまでにしてたメールでそう思ってたのかなぁ
でもその後の逃亡していく2人はすごくよかったなぁ
お互いを想ってて、好きだから悪いことだとわかっててもやめられない
理性より感情が先にたってしまう感じ
大人になってこんなふうになってしまうことってなくなってきますよね
いい意味でも悪い意味でも理性が効いてくるから
こんな風になってしまう相手と出会えるってある意味うらやましい・・・
途中、光代が感情に任せて泣いちゃう場面があるんですが
そこの深っちゃんの演技がすごい!!
人ってほんとに泣くとあーなっちゃいますよね
子供が泣きじゃくってるみたいな・・
なんとも言えない感じ
そして最後の最後の2人
すごくすごく切なくて・・・
祐一の最後の目がすごかったぁ
あの目を見て、小説が読みたくなっちゃいました
そしてなんといっても!
脇の俳優陣がすっっごくよかった!!
祐一のおばあちゃんに樹木希林さん
殺される女の子(満島ひかりちゃん)のお父さんに柄本明さん
この2人がでてくると無条件に泣ける・・・
自分が母親代わりに育てた孫が人を殺して逃亡する
想像もできないほど辛いだろうなぁ、と。
マスコミがいっぱい家の前にいてるのに出て行くときとか、かわいそうすぎてたまりません
帰ってきたときに何も言わず頭を下げたとき、もう心の中では何か決心されてたんでしょうね
最後、光代が殺人現場に行ったときのガードレール
そこには祐一がおばあちゃんにプレゼントしたスカーフが巻かれてて・・・
おばあちゃんの中であれは祐一との決別だったのか・・・?
やってしまった孫を諦めたのか・・・?
それともそんな孫に育てた自分へ、何より大切なものを手放す戒めなのか・・・?
あんなおばあちゃんになって、宝物のような孫が殺人者になるなんて
そんなことってないですよ!!
寿命をまっとうするまでその事実を背負わないといけない・・・
あそこまでがんばって生きてきたんだから楽しく過ごさせてあげたいなぁ
って思いますよね
娘を殺される父という役の柄本さん
この人はほんとになにをやっても、っぽいですよね
以前インタビューで読んだんですが
役作りなどはしないらしいです
ただ監督の言うことを実行するだけなんですって
日本の映画、ドラマ界にはすごく大切な人だなぁって
ああいう脇役さんは物語の深みを出すのにすごく貢献してると思います!
娘を殺されるなんてほんとにありえない出来事で・・・
できたらそんなこと経験してほしくない
自分がもしあの女の子で・・・って想像したら辛すぎます
お父さんが(お母さんも)どれほど絶望するかって思うといたたまれません
言葉にならないほどのものがあります
その父親を見事に演じておられてて・・・
『演じる』という疑似体験でも、きっと辛いのではないかなぁって思います
そして殺される原因のひとつを作った男の子役の岡田将生くん
ほんっとしょうもない青年を演じてる!!
ほんっっとしょうもないんですよ!!
あんなさわやかな役が多いのにこういう役するっていいですね〜
私はすごく好きです
岡田くん、こういうのいっぱいやってほしいなぁ
いい役者になると思う
お父さんがこの青年のところに行く場面があるんですが
きっと殺してやろうというくらいの気持ちで行くんです
でも、この男を見てその気も失せてしまう
その様がよく描かれてました
できたらお父さんには何もせずにいてほしかったから
どこまでもしょうもない男でよかったな、と。
これを書いてる今でも
思い出すとぐっとくる・・・
決して明るい作品ではないし
元気になりたいから見たいって作品ではないです
でも、心になにか残るのではないかなぁと思います
もしご興味があれば見てみてください。